あなた、何様?
第二話
白い天井、白い壁、消毒液の匂い…。ここは…病室?
目が覚めて、まずいま自分がいる場所の確認をした。病室にいる、ということは使徒は倒したのだろうか。自分の体が怪我をしていて、使徒が来るまでの記憶もあるから、三人目の体にはなっていない。もし私が倒したならその記憶があるはずだし、戦いのせいで死んだのなら体が変わる。つまり私、綾波レイが使徒を倒したわけではない。セカンドチルドレンはドイツにいることを考えれば、消去法で使徒を倒したのはサードチルドレンということになる。
使徒撃退は私の役目なのに……。
私はケージに着く前と同じ不安に再び襲われた。使徒を倒すのに役に立たなかった私は、あの人に捨てられてしまうのではないかという不安に。
私が自分の想像に脅えていると、いつもの担当の医師がやって来て、私の体の状態を必要最小限に説明していく。
「この前の手術の傷が開いたので、縫合し直した。特に新たな傷などは無いのですぐに退院できるだろう。これから病室を移る。頼んだ」
最後の言葉は一緒に来ていた看護師に向かって言って、医師は部屋を出て行った。
「それでは、病室を変えるので移動します」
そう言うと看護師はベッドの脚のロックを外して、私を乗せたままの寝台を押し始めた。
病室を出ると、窓から太陽光(を集めて地上から光ファイバーで送った光)が廊下を照らしていたので、今は夜ではないことが分かった。司令から出撃命令が来たのはもう夜になってからだったから、気を失ってからかなり時間が経っているようだ。目を閉じると先程の嫌な考えをまたしてしまいそうで、移動中はぼんやりと窓の外、ジオフロントを見ていた。
ふと、人の気配を感じて視線を進行方向に向けると、一人の少年がいた。窓辺に立ってこちらを見ている。逆光になっていてよく分からないが、髪は銀色、瞳は赤色で年は私と同じくらいの男の子だ。…もしかして、私と同じ存在なのかもしれない。私が使えないと知った司令が、どこかに隠していた予備を出して、いらなくなった私を廃棄するのだろうか。
何も会話をすることなく少年とすれ違い、その姿は段々遠ざかっていった。
やがて新しい病室に辿り着くと、看護師はベッドの位置を固定してから部屋を出て行った。
一人部屋の中に残されたが、特にすることも無いので先程の少年について考える。一瞬見ただけだったが、彼にはどこか私と同じ雰囲気があった。外見以外にも普通のヒトとは違う気配が。
私は自分以外にヒトと同じ形のヒトではないイキモノを知らない。ネルフ本部に、ドグマ以外にも隠された場所があり、そこで育てられていたのか。いや、そもそもあれは誰なのか。
サードチルドレンは普通のヒトだというのは既に知っている。司令からサードチルドレンが来ると聞いた翌日、赤木博士が彼の資料を見せてくれた。その写真に写っていたのは、黒髪、黒目の少年だったはずだ。雰囲気も、写真と実物では違うのかもしれないが、いくらなんでも違いすぎた。とても同一人物だとは思えない。ということは、あの銀髪の少年はフォースチルドレンなのかもしれない。使徒を倒したのがさっきの少年かサードかは分からないが、どちらにしろ彼がフォースなら、パイロットに対しエヴァが一機足りなくなる。余ったパイロットはエヴァに乗ることができなくなる。――そして、私は満足にシンクロすることすらできない上に、怪我をしていて動けない。
もし、エヴァを降ろされたら、私はどうすればいいのだろう。少し考えてみる。――普通の中学生生活を楽しむ? ……できるわけがない。いままでずっとエヴァパイロットとして生きてきて、いきなり一般人として過ごすことなどできないし、なにより私は一人だ。たとえパイロットという肩書きを失ったとしても、普通のヒトとは違うという事実は消えない。司令から見放されたなら、生きていく意味もない。だけど仮に死んだとしても、体が替わるだけ……。
そのとき、病室の外からノックの音がした後に声が聞こえた。
「綾波、入るよ」
私の返事(もとからするつもりはないが)も待たずに、声の主は扉を開けると病室の中に入ってきた。さっき廊下ですれ違った少年だった。
「綾波、逢いたかった・・・」
彼はいきなり私に抱き付いてきて、声を出さずに泣き出した。どうしてこんな行動をするのかは分からないが、とりあえず傷が痛むので離れてほしい。
「離れて」
「え・・・?あ、ご、ごめん。怪我してたんだよね」
私の言うことに大人しく従って彼は離れたが、病室からは出ることなく私に話しかけてきた。
「えっと、怪我は大丈夫?」
「……問題ないわ」
「そうか、よかった。・・・それにしても髭のやつ、こんな怪我してるのに戦わそうとするなんてやっぱり外道だな。綾波のことを替えのきく人形としか思ってないな。でも今日からは俺と一緒に住むことになったから、あんな陰気くさい部屋に帰らなくてもいいんだ。もうあんな髭は用済みだよ。たぶん君は何も知らないと思うけど、いろいろ教えていくから大丈夫だからね。いまは何もないかもしれないけど、これから一緒に見つけていこう」
……この少年の言動は理解に苦しむ。いきなり私に縋って泣き始めたかと思ったら、今度は一緒に住むなどと言い出した。私は不思議に思うのと同時に、不快感を覚えた。司令のこと(たぶん)をヒゲ呼ばわりしているのも不機嫌になった理由のひとつだが、それよりも私の居場所を奪っておいて一緒に住むとはどういう了見なのか。私がそんなことを考えてる間にも彼の話は続いていた。
「もう綾波は一人じゃないんだ、俺も綾波と一緒だから、普通のヒトと違うからって悲しむことはないよ。俺達は愚民どもの上に立つ存在なんだ。他のやつらと違うっていうのは誇りにすべきことだ」
私は珍しく感情を抑えるのに苦労している。こんなに強い想いを抱いたのは生まれて初めてだ。自分は私と違って出来損ないではないから、ヒトより偉いとでもいうつもりなのか。それで出来損ないの私にお情けをかけて優越感でも感じていたいのか。激発するのを堪えている私に何を感じたのか、少年はさらに話し続けた。
「いいか、これからネルフのやつらの言う事なんか聞く必要はないからな。勿論髭も含むぞ。それで分からないことがあったら俺が教えてやる」
さすがに限界だった。
「……あなた、何様?」
私は内心をなるべく押し殺しながら、怒りが爆発しないようにゆっくりと声を出した。
「なぜ私があなたの言うことを聞かなければいけないの。私はあなたの人形じゃない。私が何をしようとあなたにどうこう言われる筋合いはないわ」
彼は私の言葉に衝撃を受けたようで、呆然としている。私はその態度の原因を彼の思い通りの反応を私がしなかったからだと判断、ますますこの少年の自分勝手さに腹を立ててさらに言葉を続ける。
「これ以上あなたの顔を見るのも嫌。不愉快よ、病室から出て行って」
「・・・で、でも――」
彼が何か言いかけたので、睨みつけてさっさと出て行けと眼で促す。しばらくぐずぐずしていたが、やがてドアを開けて部屋から出て行った。
「ふぅ……」
病室で一人になると自然にため息が漏れた。あんなに強い感情を他人に対して向けたのは初めてのことだった。慣れない事態に少し精神的に疲れたようだ。体も怪我しているので、ひと眠りしようとしたとき、ドアが再び開いた。一瞬あの少年が懲りずにまたやって来たのかと思い身構えたが、部屋の中に入ってきたのは碇司令だった。
「レイ、怪我は大丈夫か」
「はい、問題ありません」
「そうか……。少し前にお前と同じくらいの年の少年がここに来ただろう?」
そう訊かれてあの少年の傲慢さを思い出し、顔をしかめた。
「はい、来ました」
「そいつは何か言っていたか?」
「……司令のことだと思われますが、ヒゲと呼んでいました。それから自分はヒトの上に立つ存在で、私に一緒に住もうとか言ってきました」
「クッ…シンジのヤツめ」
「彼はシンジという名前なんですか?」
「ああ。……あいつはサードチルドレンの碇シンジだ」
司令が苦々しく言った言葉が予想外で、私は驚いて問い返してしまった。
「え? しかし事前に見せてもらった資料とは、あまりに違うように思いますが」
「確かにそうだ。だがDNA鑑定の結果はシンジ本人だった。それと、ここからが本題だ。もう既に聞いたようだが、あいつはお前を一緒に住まわせる事をエヴァに乗る条件として要求してきた。使徒は倒さねばならんからこの条件は飲むが、お前にはあいつの事を近くで観察して探ってほしい」
……正直、あんな自分勝手な存在の近くにいることは嫌だった。けれど、いまの私に出来る事はそのくらいしかない。第一この人が必要としてくれているのに断れるわけが無い。自分の感情とこの人の命令との優先順位など決まっている。
「わかりました」
「――そうか。頼んだぞ」
私は命令を承諾し、私と彼の同居生活が決まった。
司令の話を聞いた翌日の昼前、サードチルドレンの碇シンジだという少年は再び私のいる病室にやってきた。扉の外からの声に私は読んでいた本を閉じて、彼を部屋の中へと入れる。昨日のことが少しは効いたのか、多少は気遣いというものを覚えたようだ。彼は部屋に入ると、まず私に謝った。
「昨日はごめん。勝手なこと言って。君は俺が知っている人とは別人なんだよな・・・」
そう言ってどこか寂しそうに笑ったが、後半は私には意味不明なことだった。別人……誰か私に似た知り合いでもいたのか、とも思ったが、ふと地下の存在が思い浮かんだ。…いや、そんな事は有り得ない。彼女たちには魂が無いのだからこの人と会っているはずが無い。私は首を振って考えを振り払う。
「どうしたの?」
「何でもないわ」
私が返事をするとそれから沈黙が訪れた。特に私から話す必要は無いので黙っているが、この人はどうしてここへ来たのだろうか。何か私に用事があってきたのではないのか。しばらくしてから、ようやく彼が口を開く。
「あの、昨日の事だけど、一緒に住もうっていうあれ、やっぱり綾波が嫌ならやめてもいいんだ。髭に命令されてるかもしれないけど、そんなの関係なく綾波の意思で決めて」
「…別に問題ないわ、あなたと一緒に住んでも」
私がそう言うと彼は本当に嬉しそうに笑った。――司令に命令されたから仕方なく承諾した、というのは言う必要が無い事だ。
「ありがとう。・・・えーと、あと、呼び方変えてくれないかな。できれば『碇君』て呼んでほしい」
「わかったわ」
司令と同じ苗字なのが少し嫌だが、名前を呼ぶほど親しくはないから同年代の男子に対する呼び方としては妥当な線だ。彼――碇君の提案をすぐに了承する。
「そうだ、綾波、昼ごはんまだだよね?」
「ええ」
「じゃあ、俺が弁当作ってきたから、これ食べてよ。医者には許可もらってるから」
碇君が布に包まれた弁当箱とおぼしきものを差し出してきた。私は病院食でも全然構わないのだが、特別断る理由も無いので彼の弁当を食べる事にする。
弁当箱のふたを開けて中を見るとご飯とおかずが入っていて、とりあえず黒くなったかつて食べ物であった物体や出処不明のきのこなどが入っていない事を確認した。そして赤色の箸を手に取り、食べる準備はできた。右腕をギプスで手首の辺りまで固定されているので、箸よりもスプーンや手で掴めるものの方がありがたかったのに。昨日私の状態は見ているのだから、その辺の事情もちゃんと考えて準備してほしかった。
そしてご飯を食べ始めたが、味はまあ可もなく不可もなくといったところか。14歳の男子中学生にしてはおいしく作れているのかもしれないが、食べる私には誰が作ろうが関係なくおいしいものの方がいい。これは病院食よりはましだからいいのだが……なぜこんなににんにくが使われているのだろう。にんにくの茎の炒め物、にんにくの漬物、にんにくの揚げ物。何かにんにくにこだわりでもあるの、あなたは。
「味はどうかな?」
「にんにく臭い」
感想を聞かれたので即答する。にんにくをこれほどたくさん使っていては、他の味など分からないのは当然の事だ。
「え・・・綾波ってにんにくが好きなんじゃないの?」
「……なぜそう思ったの?」
初対面の私がにんにく好きなどと、どういう理由でその考えに至ったのか非常に疑問だ。にんにくは嫌いではないけど、好物というわけでもない。私がにんにくを好きそうな顔にでも見えたの?
「ごめん・・・。てっきり、綾波はにんにくが好きだと思ってたんだけど。違ったの?」
「別ににんにくは好きではないわ。なぜそう思ったの?」
「・・・」
沈黙してしまった。何か言えないような理由でもってにんにく好きという先入観があったのかもしれない。……その理由はまったく想像できないが、それはともかく、やはり碇君の怪しさは増える事はあっても減る事は無い。命令されたとおり彼を監視し、速やかに素性を調べなければいけない。
それからは黙々とにんにく弁当を食べた。私が食べ終わると、彼は弁当箱を布に包みながら口を開いた。
「そういえば、綾波の退院っていつ?」
「三日後には退院できると聞いたわ」
「わかった。それじゃあ、それまでに家の準備はしておくから。あと・・・あしたも弁当持って来ていいかな?」
「……問題ないわ」
「良かった。じゃあ、これからシンクロテストしないといけないから、もう行くね。それじゃ、またあした」
少し残念そうに別れの挨拶をすると、碇君は部屋を出て行った。私にしては努力して、コミュニケーションをとって情報を引き出そうとしたのだが、たいしたことは分からなかった。どうやら焦らずじっくりと時間をかけて探っていくしかないようだ。そのために一緒に住むのだし、近くにいればそのうちぼろを出すだろう。今は自分の体を治すことに専念しよう。……そういえば、弁当に肉が入ってなかったわ。
それから一日も欠かさず碇君は私の病室に来ては、私にいろいろ話しかけてきた。その中で独特だったのが、ネルフの人間を彼独自のあだ名で呼ぶ事だった。司令をヒゲ呼ばわりしてるときの彼は、あの人への憎しみがにじみ出ていた。小さい頃に捨てられたとでも思って恨んでいるのかもしれない。その憎まれているらしい碇司令は使徒戦の残務処理が忙しいのか、初日以降姿を見せなかった。
私の退院の日、碇君はわざわざ朝早くから迎えに来た。
「もう用意はできてるよね」
「ええ」
「うん、じゃあ行こうか」
これから住む家に行く前に、私の荷物を取ってくる事になった。それで私の家へと向かったのだが、碇君は私について来る訳ではなく横に並んで歩いた。分かれ道でも立ち止まらずに迷うことなく私の家へと進んでいった。その行動は道を知っているとしか考えられない。確かにチルドレンの家の住所など調べようと思えば調べられるけれど、道順を知っている事と実際にその道を通る事は別物だ。碇君の歩き方は地図上の配置を覚えているだけではない。この道を現実に歩いた事がある、という事を窺わせる。やはり彼はどこかのスパイで、過去に第三東京市に何度も来たことがあるのかもしれない。碇君が抱いているらしい司令への憎しみを利用すれば、ネルフの敵対組織が取り込むのはたやすいだろう。
「ここが私の部屋よ。入らないの?」
言わなくても知っていると思ったが、何故か部屋の前で止まってしまった碇君に向かって言う。不思議な事に彼の顔は赤くなっていた。
「いいよ!外で待ってるから、荷物まとめ終わったら呼んで」
「わかったわ」
まとめるのも二人でやった方が早いと思うが、彼が嫌だというなら仕方ない。適当に下着や本などをまとめてダンボールに入れて、大して時間をかけずに準備が終わった。
「碇君、終わったわ」
「うん。・・・ねえ、綾波はこんなところに住まされてて何も感じないの?」
碇君は私の部屋へ入ると、辛そうに顔をしかめながら言った。
「別に」
「こんな何もないところで、一人で暮らして、怪我しても誰もお見舞いに来なくて・・・」
「必要な物はあるし、他人がいても邪魔なだけよ」
「・・・そう」
私が答えると、碇君は悲しげに小さく相槌を打った。私は自分の思いを正直に口にしただけなのに、彼は何を悲しんでいるの?
これから住む家へ向かって、碇君と二人で歩く。碇君が話しかけてきて、私が短く応えるといった会話をしていた。彼の言ってることは取るに足らないものがほとんどで、私がしゃべる必要は感じないけれど、彼から情報を引き出すのも任務のうちだ。碇君が話しやすい状況にする必要があるので、一応返事はしておく。
「本当はちゃんとした家を買いたかったんだけど、電柱が屁理屈こねてね。結局マンションの一室になっちゃったんだ」
「そう」
「しかも牛の隣の部屋だよ、ご飯たかりに来るかもしれないよ、あいつなら」
「そうなの」
「まあ、慣れてる場所だから、いいといえばいいけど」
「……?」
「あ、いや、な、何でもないよ。そ、そういえば綾波って制服しか持ってないの?」
「ええ」
「ふーん・・・。今度服買いに行こうね」
「必要ないわ」
「買った方がいいよ、絶対」
「……わかったわ」
こんな具合で話してるうちに、目的のアパートまでたどり着いた。私が今まで住んでいたところに比べると、ずいぶん新しいようだ。
「ここだよ、僕たちの新しい家」
11階にある部屋の前で碇君が言った。表札には
と書いてある。一応一緒に住む私のことも考えてくれているようだ。
碇君が先に中に入って、靴を脱いだのを見て私も玄関へ上がる。途中で碇君が何か言いかけて止めた気配がした。何を言おうとしたのか、私には分からない。私が中へと入ると、この家の構造を簡単に教えてくれた。
「こっちがリビングで、お風呂とトイレと洗面所が入り口入ってすぐのあのドア。それで、綾波の部屋はそこ。荷物置いてきなよ」
言われたとおり指示された部屋へ行き、荷物を置く。ぐるっと見回し、これから私が暮らす部屋を検分する。今までいたところとはいろいろな事がだいぶ違う。まず壁に壁紙が貼ってある。床にも絨毯が敷いてあるし、ベッドもふかふかだ。おそらく普通の人には、こちらの方が住みよい環境だといえる。けれど、小さなときから殺風景な場所で育った私は、前の方が良かったと思う。どうも『私の場所』ではないような気がして落ち着かない。とはいえ、わざわざ壁紙を剥がしたりは面倒なのでしないけれど。
慣れない場所への違和感はあるが、不安はない。私が死んでも代わりがいるし、任務に支障が出ないかぎりどこにいたって同じだ。
「綾波、朝ごはんできたから食べよ」
「……私は朝は食べないわ」
「だめだよ、ちゃんと食べないと」
「……」
これ以上言っても無駄そうなので、私は黙ってテーブルへと向かった。
新しい環境。やっぱりこのひとと一緒に生活するのは少し不安かもしれない。
書いた人:濡留歩
(初2004/06/07、最終2004/06/07)